上関原発推進計画
2012.05.25

福 島原発事故以来の日本の反原発運動はあまりにヒステリカルだ。福島原発が明らかにしたのは津波の脅威が従来、考えられていたより遙かに大きいという点だ。 なら津波がこない瀬戸内海に原発を作れば良いではないか?瀬戸内海でも津波の記録は残っている。だが2m程度のようだ。そうであれば十分配慮した原発なら 問題ないんじゃないのか?

そうだ、そう言えば私が住んでいる山口県で上関原発の建設が予定されている。そしてもめている。

http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

グーグル地図を見ると、瀬戸内海の内側にある。さらに佐田岬、佐賀関という2つの岬が太平洋からの波の干渉になりそうだ。

中 国地方は地層が古いためにあまり地震がおきない。さらに瀬戸内海の奥にあり、大きな津波が考えにくい。なら上関の原発を作っても問題ないじゃないか?偏西 風の関係から言うと東京などの風上なので不味いのだが、それを言うなら韓国や中国が運営している原発はどうなんだ?中国は原発ならず多数の原爆実験も行っ ている。中国が出す放射能はきれいな放射能、体に良い放射能で、日本が出す放射能は汚い体に悪い放射能なのか?

反上関市民グループのサイトの主張は相当に極端だ。

引用

http://stop-kaminoseki.net/

上関原発で大事故が起こった場合の急性死の発生確率予測

上関町  約100%
田布施町・平生町  約95%
光市・柳井市  約80%
下松市  約30%

京都大学原子炉実験所の資料より

引用終わり

では韓国や中国の原発は大事故をおこしても死者ゼロで日本に放射性物質が飛来することは無いのか?大体、今でも黄砂にのって中国から放射性物質が日本に送られているのだが。

感情的に反発してもしかたないので上関原発の建設地を見てみた。海に面した埋め立て地の予定だ。ここで、内海に面していれば津波の心配はほぼ無くなる。最初から瀬戸内海という内海の中にあり、さらに本土側を向いた内海に建設されるのなら、日本固有のリスクは特になくなる。

こ の埋め立て建設予定地を見ていて私は思ったのだが、何故わざわざ埋め立てをするのか?巨大メガフロートを作り、メガフロート上で発電すればよい。原子力空 母や潜水艦があるのに原子力メガフロートが作れない訳がない。そして、メガフロートを上関で建造した後、さらに瀬戸内海内側に曳航していけば良い。例え ば、愛媛県宇和島あたりである。そこまで行けば津波の心配をする必要はなくなる。

原発は電力消費地に近いところに設置されるべきだ。何故なら送電ロスがあるからだ。そういう意味では上関原発は電力消費地から遠いのであまり良い原発ではない。だが原発メガフロートにすれば必要に応じて電力消費地に「引っ越し」をすれば良い。

日本国内には、津波被害がほとんど考えられない内海がいくつかある。そうしたところを原発メガフロートの停泊地にすることで、少なくとも津波の影響を考えなくてすむようになるのだが・・・・

追記

私はメガフロートの専門家でも地震の専門家でもない。だが、メガフロートを海底に固定する方式を工夫すれば地震そのものを無効化できるかも知れない。

例えばスプリングのように緩衝の効く材料を使用して海底に「固定」する。このやり方だと、どれほど大きな地震であろうと地震のエネルギーが「吸収」される(かも知れない)。すでに書いたように津波の問題は、瀬戸内海のような内海に停泊設置することで解決できる。

関西国際空港建設の際もメガフロートが検討されたが、結局、土木利権に負けてしまい採用されなかったという話をきいたことがある。メガフロートが海釣り公園にしか利用されないのは余りの技術の無駄遣いだ。