SSRIに関する陰謀論
2012.07.03

SSRIとは何か?比較的最近になり日本で認可された鬱病の薬だ。この薬に関して陰謀論がある。

引用

http://www.mynewsjapan.com/reports/1301

自殺利権の官製「毒まんじゅう」でお腹一杯の日テレ・読売、抗うつ剤問題報道できず
佐々木奎一  15:13 09/10 2010  
 
「お父さん、最近、眠れてないんでしょ!?」と、不安げな表情で駆け寄る内閣府の自殺予防キャンペーンCM。これを見て病院へ行った場合、抗うつ剤が処方される可能性が極めて高い。抗うつ剤の副作用の一つは自殺である。
 
12 年連続で年間3万人以上の自殺者を出す「自殺大国」日本。その原因の1つと言われるのが、保険点数を稼ぎたい医者による過剰な抗うつ剤SSRI処方と、そ れを税金で積極的に推進する政府、薬を売りたい製薬産業、そして広告費という“毒まんじゅう”を貪るマスコミ企業にある。この「政・官・業・報」の自殺利 権という構図のなかに組み込まれたマスコミは、抗うつ剤の問題点を報道できない。政府からの広告費の流れを情報公開請求によって明らかにしたところ、1位 は日テレで、年約5億円。2位も読売新聞で、読売グループが圧倒的上位を占めていた。

政府は、自殺予防と称して、税金でCMや新聞広告を打って、安易に病院に行くよう勧めている。医者にかかれば抗うつ剤を処方されるのは必至にもかかわらず、だ。

今年6月28日には、長妻昭厚労相が「われわれもうつ病などに対する薬漬け医療に問題意識を持っている」と明言したものの、基本路線は変わっていない。公式に自殺と抗うつ剤の関連を認めてしまえば、政府による間接的な殺人を認めたことになり、一大事だ。

後略

引用終わり

マイニュース・ジャパンは元日本経済新聞記者、渡邉正裕氏が運営するニュース・サイトだ。「対象が広告主であるがゆえにマスコミが報道できなかった問題」を掘り下げるという渡邊氏の姿勢に、朝日新聞社の広告営業を10年やった私は大きな共感を覚える。

ただ「SSRIが政府と読売新聞グループによる自殺者推進キャンペーンではないのか」という主張は納得できる部分とできない部分がある。

まずSSRIとは何かをネットの百科事典ウィキペディアから引用する。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%B8%E6%8A%9E%E7%9A%84%E3%82%BB%E3%83%
AD%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E5%86%8D%E5%8F%96%E3%82%8A%E8%BE%BC%
E3%81%BF%E9%98%BB%E5%AE%B3%E8%96%AC

選 択的セロトニン再取り込み阻害薬(せんたくてきセロトニンさいとりこみそがいやく、Selective Serotonin Reuptake Inhibitors、SSRI)は、抗うつ薬の一種。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することでうつ症状、病気としての不安の改善を目指す 薬。2009年5月現在、日本国内で100万人以上が使用していると推定されている。「選択的」とは他の神経伝達物質に比べ、セロトニンの再取り込み阻害 作用が強いこと、ノルアドレナリン対セロトニン及びドーパミン対セロトニン比が大きいことを意味する。

旧来の三環系などと呼ばれる抗うつ 薬は副作用が強く扱いにくかったことから、副作用を少なく・より選択的に作用することを目的として開発された。肝毒性、心・血管副作用や、鎮静作用、口の 渇き・便秘など抗コリン作用が原因と思われる副作用は減少したが、セロトニン症候群、賦活症候群、SSRI離脱症候群(中断症候群)など旧来の抗うつ剤で はあまり報告のなかった副作用が発生している。

引用終わり

SSRIが日本で認可されたのは1999年だ。当時、私は鬱病 で苦しんでいた。何故、鬱病になったかというと、個人的に愛着を持っているアフリカのコンゴ人民民主共和国でおきた2回の内戦で500万人をこえる死者が 出たことで非常に気持ちが落ち込んだからだ。私は1984年にコンゴの首都キンシャサにライブを聴くために訪問した。それほど、コンゴの音楽が好きだ。

精神科医から三環系の鬱病薬(トリプタノールやアナフラニール)を処方されたが気分は向上しなかった。丁度、その時期にSSRIが日本で処方されるようになった。私は医師に頼み、SSRIを処方してもらった。

服用しだして数日後だった。突如として自殺衝動がおきた。これは説明不可能な現象なのだが、文学的に言えば「心の中に黒い巨大な海があらわれ、自分が飲み込まれていく」と表現することも可能だ。

こ の体験があまりに恐ろしかったので翌日、私は医師を訪問し自分の体験を厚生労働省に伝えてくれるように依頼した。何故なら、SSRIがもたらした「強烈な 自殺衝動」はそれまでに服用していた三環系の鬱病薬ではありえないものだったからだ。後日、医師に確認したら確かに報告書を書いて提出したと述べた。

つまり私の個人的な体験から言うとSSRIが自殺者を増やすというのは別に陰謀論ではない。幾つか気がついた事を指摘したい。

1.何故、政府広報の支出先トップが日本TVと読売新聞なのだろう?読売グループ=政府なのか?

2.何故、SSRIが認可されても日本の鬱病自殺者が減らないのだろう?

3.自殺を誘発するような薬は最初から認可されるべきでないだろう

4.少なくとも私は自分のSSRI誘発「自殺衝動」体験を医師経由で厚生労働省に送った

5.SSRIは今も使用されているが、本当に問題ないのだろうか?

陰謀論は無視すべきだ。だが、最初に引用したマイニュースにおける陰謀論は無視できない。何故なら私自身がまさにそうした「副作用」を感じ、きちんと厚生労働省に報告を出したからだ。

誰が真実を語っているのか?