平成の大政翼賛会

パート4 日銀の秘密

パート4以降は

1.日本は国際金融資本に取り重要な資金調達の場である

2.特にサブプライム・バブルの破裂以降、欧米の信用市場が大きく悪化し、資金調達が難しくなった

3.日本で資金調達をする際に、調達金利は低ければ低いほど良い

4.もし日本の内需が回復すると、国内勢が資金調達をする。具体的には日本企業が銀行からお金を借りる

5.それは調達金利の上昇を意味する

6.従って「ある種の勢力」にとっては日本の内需が回復しないほうが都合良い
(この部分は陰謀論かも知れない)

という前提で話を進める。

まず日本銀行、日本銀行券、日本国債に関して考えてみよう。

みんな、日銀券が大好きだ。中には、これを集めるのが趣味の人もいる。ところで日銀券と日本国債はどこが違うのか?日銀券はお札であり、日本国債は日本政府の債務であるという建前論は、ここでは無視する。

例えば、私とアナタが土地譲渡契約をしたとする。金額は500万円とする。私=Aさん、アナタ=Bさんと呼ぶことにする。

もしAさんがBさんに「現金=日銀券の代わりに既発日本国債額面500万円を受け取ってくれないか?」と言ったとする。断る人がいるだろうか?まず、いないだろう。最悪の場合でも銀行に持ち込んで鑑定させれば良いからだ。

銀 行が「本物です」と言うなら、売っても良い。最近、既発債が値上がりしているので、恐らく520万円くらいになるのではないかと思う。売る気がないなら銀 行に預けても良い。日本国債を担保にすれば90%まではわずかな利子を払うだけで借り入れできる。つまり現金化できる。

逆にAさんが何故、日本国債で支払いをしようとするのか、その動機が不明だ。何故なら、銀行に持参して現金=日銀券に変えてからBさんに支払えばよいのだから。ここではAさんにはAさんなりの事情があるとする。

企 業間ではどうだろう?そもそも企業間取引は電子取引であり、実際のお金が動くのは希だ。企業にとって日本国債額面500万円は日銀券500万円と変わりな い。ただ、資産運用として保有しているなら、日本国債を保持して、日銀券で支払うほうが合理的だ。何故なら、今の日本のインフレ率はほぼゼロである。従っ て日本国債を保有し続けるだけの体力があるなら、日本国債を保有したほうが良い。満期時あるいは値上がり時に売れば良い。利益が出る。例えば、今がそうだ。

つまり

日本国債: 利子と償還期限のある日本銀行券(額面が大きい)
日本銀行券: 利子が付かない日本銀行券(額面が小さい)

こ れだけの違いしかない。従って、現在において日本がGDP比200%の日本国債を発行してインフレ率ゼロなら、この日本国債(利子のつく日本銀行券)と日本 銀行券を交換しても無問題だ。何故なら、すでにGDP比200%まで日本国債を発行できており、現状、日本国債は暴騰状態にあるからだ。

疑問1. 

日本銀行券と日本国債が基本的に同じなら何故、わざわざ国債を発行するのだろう?私の推論では巨大な公共事業、例えば戦争における戦費調達を行う時に早くて簡単だからだ。

例 えば日露戦争において日本は戦費調達のために国債を発行した。物理的に印刷していると当然ながら時間がかかる。この場合の日本国債は日本政府が発行した約 束手形と考えるべきだろう。何故なら円建てである限り、日本円を刷れば返済できるからだ。外貨建てであるなら対外債務だ。

疑問2.

何故、国債に利子がついているのだろう?これは額面が大きく使いづらい点と、国債を売買する市場の流動性が無限ではないという不利を補う為ではないかと私は考える。また戦費調達の為の国債発行なら利子をつけて速やかに消化したほうが良いのだろう。

上の疑問1.と2.から言えるのは「国債発行は日清戦争、日露戦争の時期の名残」である(のかも知れない)。

http://www.dreamvisor.com/paratto_chart.cgi?bcode=0551

長期金利

7月13日

始値 0.778
高値 0.778
安値 0.778
終値 0.778
前日比 +0.004
(+0.52%)
出来高  0株

長期金利は何かというと10年物日本国債既発債の利回りである。10年物の利回りを長期金利と呼ぶのだ。そして上の図が示すように現在、10年物日本国債は暴騰している。長期金利は低下している。

何 故、日銀は何もしないのだろう?日本国債(利子の付く日本銀行券)と日本銀行券(利子のつかない日本銀行券)を交換すれば良いのだ。そうすれば「日本の財 政危機」などという、ありえない事の心配をしなくてすむ。物価も適度のインフレになる。穏やかなインフレが最も経済に望ましい状態というのは多くの経済学 者が認めるところだ。

日銀は中央銀行の独立を盾にしている。だが、中央銀行の独立が何故、必要なのかは決して説明されない。例えば、下の英文を読んでほしい。

引用

http://en.wikipedia.org/wiki/Central_bank

Independence

Over the past decade, there has been a trend towards increasing the independence of central banks as a way of improving long-term economic performance. However, while a large volume of economic research has been done to define the relationship between central bank independence and economic performance, the results are ambiguous.

抄訳

過去10年にわたり、長期的な経済活動を改善する手段として中央銀行の独立性を増す傾向が見られた。だが、中央銀行の独立と経済活動との関係を定義しようとする経済学的な試みが多く為されたが、その結果は曖昧なままだ。

引用終わり

日銀は中央銀行の独立という美名に隠れてやるべきことをやってない。その、やるべき事とは何か?利子の付く日本銀行券(日本国債)を利子のつかない日本銀行券で買い取ることだ。特に過去10年以上、日本がデフレにあったことを考えると、もはや犯罪ではないかとすら思える。

しかし、日本がインフレになると、日本で資金調達をしてきた国際金融勢力はより高い調達金利を払わねばならない。もし日銀が意図的にデフレを放置してきたなら、日銀は「彼ら」の影響下にあるのだろう。

引用

http://q.hatena.ne.jp/1147079485

質問

お 札を刷っている日銀は株式会社ですが、その株式をロスチャイルド銀行が大部分持っているというのは本当ですか?米ドルを刷る権利を持っているのは米国政府 ではなく、FRBで、ロスチャイルド銀行やロックフェラーなどが連合して作った。ケネディが暗殺されたのは、お札を刷る権利をFRBから取り戻そうとした からだと聞きましたが本当でしょうか?

2006/05/08 18:54:02

答え

http://www.boj.or.jp/oshiete/outline/01204001.htm

ま ず日本銀行は日本銀行法に基づいて設立された「特殊法人」で株式会社ではありません。たしかに「出資証券」はジャスダック証券取引所に証券コード8301 で上場されていますが、これは株式とは異なり、出資証券を持っていても、出資者総会があってそれに出られるとか、議決権が行使できるといった性質の物では ありません。

そのへんを踏まえて考えると、出資証券を誰が握ったとしても、それは日本銀行法第8条に定められる民間に割り当てられた 45%の範囲内であり、さらに政府以外の出資者は経営に関する権利がありませんから、出資者が誰であるかということが日銀の経営や判断に影響を与えること はない、と結論づけることができます。

http://q.hatena.ne.jp/1108311943

ロスチャイルド銀行説については、噂としてそういう話もある、

という程度のようです。

また日銀の資本金は1億円で、そのうちの5500万円を政府が出資していますから残る4500万円を一つの所が集中して握っていたら、とても市場で売買できるほどは出回らない、と考えるのが妥当ではないでしょうか。

ケネディ大統領暗殺事件についてはいまだに諸説があり犯人が誰であるかにすら異説がある状態ですから、その真相は全く分からない状態だと見るのが順当でしょう。
 
引用終わり

私は昔、ネット上で「自分の父親が日銀の株券を保有していた」という個人投資家の文章を読んだことがある。保有する理由は愛国心だったそうだ。額に入れて壁にはっていたと彼は言った。

彼 が嘘をつく理由が無いので、日本人で日銀の個人株主になってる人がいるのは確かだろう。また、日銀の株が取引されてないというのも嘘で、ジャスダックで買 い注文を半年くらい出し続けると取引が成立し日銀の株を買えるそうだ(後記)。従って、私はそれほど陰謀論を信じていない。

ただ、日銀が国際金融勢力に「協力的でありすぎる」とは思う。

後記

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=8301.Q

これを見ると日銀の株は予想より遙かに取引されている。現在(2012年7月14日)の時点での株価は38500円のようだ。また買い気配・売り気配が存在するので買いたければ誰でも買える)