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奇妙な台風報道 2012.10.02
今日のお昼午後1時前のTV番組だった。CMが入らなかったからNHKなのだろう。台風17号の被害を取り上げていた。この報道が奇妙だった。まず東京新聞を引用。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20121002/CK2012100202000102.html
台風17号県内被害 16市町村で約1万軒停電 2012年10月2日
台風17号が関東地方を直撃した九月三十日夜、県内では強風による倒木で電線が切れるなどし、十六市町村で約一万六百軒が停電した。
東
京電力埼玉支店のまとめによると、同日午後八時半ごろ、寄居町で倒木が電線を切り約八十軒が停電。吉見町では約二千四百七十軒、飯能市で約千五百八十軒、
さいたま市見沼区で約千四百十軒、草加市で約千三百七十軒などの停電が発生した。大半は一〜二時間で復旧したが、寄居町の三十軒分は一日午前六時五十五分
に復旧した。
県消防防災課によると、県内の最大瞬間風速は所沢市で毎秒二五・二メートル、さいたま市で同二五・一メートルを記録。鶴ケ島市の国道407号など五カ所が、倒木などで一時通行止めになった。 (中里宏)
引用終わり
そ
のTV番組(バラエティー)の冒頭で司会者が言った:「東京は台風17号で大変だった」。その発言の後、渋谷の様子が流れた。すぐに司会者は使い捨て傘の
話題になった。傘が破れたという。これは不思議な話だ。台風で大きな被害が東京で出たと言いながら、若い女性が傘をさして街を歩いていたらしい。これは矛
盾では無いのか?
さらに不思議な事に、使い捨て傘がどう処分されているかの話になった。渋谷区役所に取材したようだが、どうやって捨てられた使い捨て傘を処理するかの話になった。話題はここから方向転換し、いつ誰が日本で使い捨て傘の販売を始めたかの歴史話になった。
そこからまた方向転換し、今、使い捨て傘を製造しているのはどこかの話になった。最後は日本国内で使い捨て傘を製造している業者は1社になった、と宣言して終わった。
迷走したのは台風ではなくTV番組だろう。使い捨て傘の歴史と産業の栄枯盛衰が番組の中心なら最初の「台風17号で東京は大変な被害が出た」という部分は一体、何なのだ?そして東京新聞の記事を読む限り、東京で大きな被害が出た様子は無い。
この使い捨て傘の前は歴代幹事長の役割の解説があった。要するに石破氏に何らかの期待感を持っており、視聴者にも幹事長ポストの重要性をわざわざ説明したいらしい。
こうした番組は日本国民の財産である電波を使用して流すものなのだろうか?ネットが使える環境にあれば検索をすることで簡単に確認できることを15分番組にする意図が不明だ。幹事長の重要性で15分、使い捨て傘の歴史で15分、合計30分である。
結局、台風17号で東京に大きな被害が出たという司会者の冒頭の発言にもかかわらず、どの程度の被害が出たのか私にはわからなかった。少なくとも使い捨て傘が破れる程度の強風が吹いたようだ。
これは報道ですらないと私は考える。
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