国土強靱化計画への不審点
2012.11.25

引用

http://ajimura.blog39.fc2.com/blog-entry-2288.html

国土強靭化基本法案 自民党
10年間で総額200兆円をインフラ整備などに集中投資

自民党が「国土強靱化基本法案」を国会に提出した。
東日本大震災などを踏まえ、災害に強い国土づくりをめざし、
10年間で総額200兆円をインフラ整備などに集中投資するという。
公共投資による需要創出でデフレ脱却を図るのだという。

主な内容は、

政府が国土強靱化戦略本部を設置。
全国の防災力強化や「国土の均衡ある発展」をまざした基本計画を策定する。

具体的事業としては、

国や自治体が高速道路の未整備区間の解消や公共施設の耐震化などを進める。

毎日のコラム「人からコンクリート」が書いている。

「日本の国土は「強靱」とは言い難い。それは東日本大震災の示すとおりだ。しかし、その是正のため「国土の均衡ある発展」をめざし「全国高速交通網の整備、日本海国土軸・太平洋国土軸の相互連携を図る」大構想が必要か?

「道 路や橋、トンネルなどが老朽化し大規模修理や更新が必要になっている。建築物の耐震化も急務だ。「コンクリート」をひとくくりに敵視するのは間違いであ る。だが、だからといって田中角栄首相の日本列島改造論を想起させる土建国家への回帰は時代錯誤というほかない。」(毎日)

引用終わり

あえて個人のブログを引用した。何故なら、国土強靱化計画には「消費税増税で財源が確保できたから公共事業をやろう」という思惑が透けて見えるからだ。なお提案者の京都大学教授、藤井聡氏は依然から主張されていたので自民党側の思惑なのだろう。

で、考え方は悪くない。伝統的かつ王道を歩む日本経済活性化手法だ。だが私個人としては何か納得できない。それは、上記構想にワクワクする気持ち、感情の高まりが一切、おきないからだ。

インフラに政府が投資することで経済を浮揚させようという考え方は正しいと思うのだが、ほとんどの日本国民が「土建国家日本の再来か」という感想を持つのでは無いか?自民党支持者である私ですら、そう感じるのだから開始時点の心理的な抵抗感は大きい。

「文 句言うならテメーが自分の構想を述べろ」と反論されるかも知れない。これは確かにその通りで代替案を出さずに批判だけするのは評論家の仕事だ。そこで、あ えて自分が考えていた物流新幹線という構想を説明することにした。なお実現可能かどうかは不明だ。何故なら私には十分な専門知識が無いからだ。

物流新幹線とは何か?

1.何が物流速度を遅らせているのか?

2.それは空気抵抗と燃料費用である

3.従って、中を真空にした物流パイプを日本の主要都市に巡らし、そこで規格化されたカプセルを送れば東京−福岡間で1時間が可能なはずだ

4.もし新潟と東京を物流新幹線で結ぶと、新潟で朝、とれた新鮮な魚や野菜が1時間後には東京に到着する

5.新幹線は基本、人を運ぶことを中心に考えていた

6.だが物流に限れば、相当な高速化ができるはずだ

7.この物流新幹線の構想にはワクワクする新鮮さがある

8.何故なら、都会の住人が地方で取れた新鮮な食材をほぼ劣化無しに食べることができる

9.他方で地方の住人は都会文化の一部を「出前」で楽しむことができる

10.例えば、新潟の人が「ラーメン二郎」に出前を頼み、1時間後にまだ暖かいものを食べることができるかも知れない

11.物流新幹線は巨額投資を必要とする。だが実現すれば日本のエネルギー効率が一挙に上がる(これは重要だ)

こうした物流新幹線は日本の技術で実現不可能なのだろうか?そんなことは無いだろう。主要都市を真空パイプで結び、リニア新幹線を応用した技術で、時速500km程度で移送すれば良いだけの話だ。

こうすることで都会と地方の格差が減少する。さらに、これまでに無いワクワク感がある。こうした理由により、私は物流新幹線実現を切望している。