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最強の投資 2013.04.18
もう10数年前になる。父親が、ついた郵便物を開封した後、「ほれ、読んでみろ」と言って私に手渡した。それは郵貯定額の満期通知であり
バブル崩壊後の
日本の国家破産が確実視されるなかで
あえて郵貯10年という最長の定期を組んだ父が
結果として、預けた額の200%を受け取った
ことを証明していた。
これが意味するのは、
国家に勝てる金融商品は無い
である。実際、私は金利が再度、上昇するという期待感で満期をむかえた自分の定期を短期の定期に組み直していた。結果として数百万円の逸失利益が生まれた。誰が、この逸失利益の責任を取ってくれるのだろう?
アグラ牧場の和牛、あるいは近未来通信の中継所などの新聞やTVで喧伝された先に投資すれば良かったのだろうか?
大体、本当に「確実なリターン」が期待できるなら広告を出す必要がない、銀行からの融資だけでやっていけるではないか?プロの市場なのだ。
つまり、日本国家破産というのは詐欺だ。日本国民には1990年の時点で30年物日本国債を買う自由があった。そして、これを買っていれば、デフレも考慮すると、3倍にはなったのではないだろうか?つまりボロ儲けのねたがあったのだ。
皮肉な事に世界最強の利回り(元本保証、安全、安心)を過去20年生み出したのは日本国債なのだ。だから、新聞やTVを使い「日本国債は危ない、国家破産、未達」と煽り、個人がこれを保有することを邪魔したのだと最近は考えるようになった。
結局、新聞やTVの反対をやることが「お金儲けの道」なんだろう。
追記
私個人は何が最強の投資方法と考えているのか?カバード・コールである。
カバード・コールというのは先物を1枚買い、コールを1枚売る
手法である。
日経平均の最高値である36000円で先物を1枚、買い現在まで継続してロールオーバーしたと考えよう。
今日の日経は13000円程度だが、最悪の日経平均8000円を想定しよう。
この場合、36000−8000=28000 28000×1000(先物のレバレッジ)=2800万円の損失である。
ここで、コール(上がるほうの保険的な金融派生商品)を売り続けたとしよう。
1.平均IVを16と仮定する。 2.IVが16ならATMコールの値段は16万円である 3.日経平均が上がった場合、必ず16万円は受け取れる (この部分は金融工学の知識が無いと理解が難しいかも知れない) 4.下がった場合は(不自然だが)何もしないことにする
1990年にバブルが崩壊したとしてロールオーバーされた先物の損失は既に書いたように2800万円である。他方でコール売りは毎月16万円の収入をもたらす。
16×12=192万円である。 バブル崩壊後、22年経過したと仮定する 192×22=4224万円である 4224−2800=1424万円である
つまりバブルの絶頂期に先物を買い、未だに保有していたとしても
1424万円の利子が付くのだ!
日経平均3万6千円は先物価格に直すと3600万円である。
この3600万円が最悪期、800万円に値下がりしても、 値下がり損を埋め合わせした上で まだ1424万円の利子がつくのだ。
これをインチキだ、ペテンだと罵るのは簡単だが
国家を超える存在がない以上、常に国を信じて「日本買い」を行うことがベストな収益をもたらす
のではないだらうか?
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