|
傷を広げた破産手続き
引用
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido /news/20130517-OYT8T00057.htm
東
日本大震災で被災した岩手県山田町から緊急雇用創出事業を受託し、約5億200万円の不適切支出が指摘されているNPO法人「大雪(だいせつ)りばぁねっ
と」(旭川市、岡田栄悟代表理事)が15日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。法人の弁護士によると、申し立ては10日付。負債総額は約5億
6000万円。今後は破産管財人が法人の財産を管理する。9月30日には東京地裁で債権者向けの集会が開かれる予定。
引用終わり
5月15日に裁判所から破産手続き開始決定を受けたとある。この日翌日に奇妙な事件がおきた。2013年5月16日だ。
(ひょっとすると17日かも知れない)
この日の日経平均オプション、9時に行使価格14250円で104枚が成立している。価格は1200円である。この日の日経平均株価は1万5000円前後だった。
この1200円は明らかにミスプライスだったようで、次の価格は1000円まで下がった。つまり200円分、誰かの損になった。オプションの場合、千倍で計算するので
1.1枚あたり20万円のミスプライスがおきた 2.20×104=2080万円の「損害」が誰かにおきた 3.個人の損切りにしては不審だ、ポジションが大きすぎる 4.恐らく何らかの組織がインしたコール売りを損切りした 5.大雪りばぁねっとは金融ポジションを持って無かったのか?
というのが私の疑問である。つまり
税金を原資とする雇用助成金の一部をオプションの売りに使用し、結果的に5月以降の急激な上昇で「損切り」をするはめになったと推測するのだ。
5月7日の日経平均始値は13800円程度だった。従って14250円コールを売ることは妥当だとある人/組織は考えたようだ。
私
は上記2000万円を超えるミスプライス合計(誰かの損失)を見て思ったのだが、もしこれが大雪りばぁねっとの破産にともなう金融ポジション解消であった
なら、国民の税金2000万円超が一瞬にミスプライスで消えたことになる。つまり国民の負担が一挙に2000万円増えた。
しかし、裁判所は「金融ポジションを成り行きで解消しろ」という以上の命令はできないのだろう。しかし、そのミスプライスを美味しくいただいたのは恐らくマーケットメーカー系のプライマリー・ディーラーなのだろう。
ここには大きな矛盾がある。
| |