WW2体制の終わり
2013.05.31

Twitterで「安部政権が韓国との通貨スワップを7月で終了させる」という書き込みがある。これ自体は現時点では噂だ。だが、韓国の破綻は下の記事から「完璧に予測されていた」。

引用

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20130529-00000096-reut-bus_all

アジア債券に大量の売り、インドネシア中銀は異例の介入
5月29日(水)21時51分配信 ロイター

[シンガポール 29日 ロイター] - 29日のアジア債券は、米連邦準備理事会(FRB)による資産買い入れ早期縮小観測を背景に米国債利回りが急上昇したことで、大きく売られた。インドネシア中銀は異例の債券買い介入を実施した。

市場関係者によると、高利回りのアジア債券に今まで巨額の買いを入れてきた外国人投資家がこの日の売りを先導した。この結果、インドネシア、マレーシア、フィリピン、韓国、オーストラリアの債券市場が売りに押される展開となった。

豪債券相場では、10年債利回りが2カ月ぶり高水準の3.48%に上昇した。

マッ コーリー・グループ(シンガポール)のストラテジスト、ニザム・イドリス氏は「投資家が高利回りを追求している間、資金の流入が最も多かった市場がここだ が、成長が回復しつつありFRBが量的緩和(QE)を縮小もしくは解除する可能性があるため、資金の動きが逆転している」と指摘した。

米国の指標10年債利回りが13カ月ぶりの高水準に達したことに加え、28日に実施された米2年債入札がさえない結果に終わったことで、米債利回りがさらに上昇し、新興国市場からドル資産への資金流出を招くという懸念が高まった。

インドネシアでは、ルピア建て債が急落したことで、中銀は債券買いの介入に動いた。介入前には同国5年債利回りは2カ月ぶり高水準の5.29%に上昇した。

中銀のWarjiyo副総裁は介入したことを認め、短期利益目的の外国人投資家が債券を投げ売りしていたことが理由だと述べた。

韓国では、外国人投資家による3年債先物中心限月の売り越し額が29日に過去最高の4兆5000億ウォンとなった。指標10年債利回りは3カ月超以来の高水準となった。

引用終わり

FRBは金融緩和(QE3)の終了を匂わせている。そうすると米国債が供給過剰になり利回りが上がるだろう。だが、それは米国債が非常に魅力的な投資先となることを意味している。これまで韓国債に投資していた連中はみんな米国債に移るだろう:

1.日々の出来高=流動性が違う

2.米国債はアメリカ・ドル建てなので債務不履行はない

3.韓国債の多くは外貨建てなので債務不履行は十分にありうる

4.従ってFRBが本気でQE3の終了を考えているなら、韓国の破綻は時間の問題だ

5.他方でアメリカは韓国とFTA(自由貿易協定)を結んでいる

6.破綻した韓国からのダンピングをどう防ぐつもりなのか?

7.韓国はOECD加盟国である。OECD加盟国の破綻は巨大な衝撃をもたらす

8.韓国のソブリン格付けは近年、日本より上だった

9.韓国の破綻は格付け会社の信用性をゼロにする

10.欧州危機がおきるかも知れない

11.ここ数日の意味不明な下げで日本はすでに「事件の衝撃」を織り込んだ(ようだ)

というのが私の理解である。何故、韓国の破綻がWW2体制の終わりなのかはまた別の文章を書きたい。